果実味とフレッシュさが魅力の 
「陽気な赤ワイン」

■ ガメイとは？

ガメイは
フランス・ブルゴーニュ地方南部の
ボジョレー地区を中心に栽培されている
黒ブドウ品種です。

フレッシュな果実味と
軽やかな口当たりが特徴で 
「ボジョレー・ヌーヴォー」に代表される若飲みタイプの赤ワインに
多く使われています。

早飲みでも美味しく
親しみやすい赤ワインとして
世界中で楽しまれています。

フレッシュ＆チャーミングな赤ワイン品種 

1. 基本情報

品種名（英） Gamay

原産地
フランス・ブルゴーニュ南部

交配元
不明（古代から存在）

果皮
薄め、色素は豊富だがタンニンは控えめ

気候適性
冷涼〜温暖な気候に適応。
生育が早く、高収量も可能。

2. 味わいの特徴

《色合い》
　明るいルビー～紫がかった赤

《アロマ》
　赤系果実
（イチゴ、サクランボ、ラズベリー）
　キャンディ香、バナナ
　スミレ
(特にマセラシオン・カルボニック製法の場合)

《味わい》
　軽快でジューシー。
　タンニンは穏やかで飲みやすく
　酸も爽やか。
　熟成よりも若飲み向きが多いが
　上質なものは数年の熟成も可能。

3. 主な産地と特徴

地域と特徴

フランス(ボジョレー地方)代表産地
　ヌーヴォー（新酒）が有名
　特に「クリュ・ボジョレー」は
　高品質で奥行きがある

スイス、ロワールなど 
　軽快でフレッシュなスタイル。
　冷涼地域では酸が際立つ。

カナダ・アメリカ・ニュージーランド
　フルーティーでやや濃厚なスタイルも。

4. 合う料理

シャルキュトリ（生ハム、パテなど）

ローストチキン

ピザ、トマト系パスタ

チーズフォンデュ

軽めの和食（照り焼き、すき焼きなど）

5. 備考・豆知識

「ボジョレー・ヌーヴォー」は収穫後すぐに出荷される新酒でガメイの象徴的存在。

「マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬法)」によりフルーティーで独特な香りに。

軽やかだが
「クリュ・ボジョレー」
（例：モルゴン、フルーリー）は 
しっかりとした構造を持つ。

6. ワイン学習のポイント（まとめ）

✅ 軽やかな赤ワインの代表品種

✅ 生産方法（マセラシオン）による香りと味わいの違いに注目

✅ 熟成型 vs 若飲み型の違いを学ぶのにも最適

■ ひとことメモ

ガメイは赤ワインでありながら、冷やしても美味しく
さっぱりと楽しめる稀有な存在。

ボジョレー・ヌーヴォーだけでなく、熟成に向く本格派のクリュ・ボジョレーも
ぜひ一度試してみてください。

ピノ・ノワールが好きな方にもおすすめの“やさしい赤”です。